ecoおそうじ術*最終会*〜その⑩過炭酸ナトリウム実践編
ecoおそうじ術、少しあいてしまいましたが、
ラストの第10回目となりました。
今回は「過炭酸ナトリウム実践編」です。
では、過炭酸ナトリウムの性質をおさらいしてみます。
①漂白作用
過炭酸ナトリウムは炭酸ナトリウムと過酸化水素を混ぜ合わせた物質。
水に溶かすと炭酸ナトリウムと過酸化水素に分解され、さらに炭酸ナトリウムが水に溶けることで、
水溶液はアルカリ性になります。過酸化水素はアルカリ条件下で活性酸素を放出しますが、
この活性酸素が色のあるものを酸化して無色にしてくれます。
これが漂白のしくみです。
②除菌作用
過炭酸ナトリウムを水に溶かすと、過酸化水素の水溶液ができます。
消毒液としてよく知られている「オキシドール」もじつは過酸化水素の水溶液。
なので、過炭酸ナトリウムの水溶液には除菌作用があるのです。
③発泡作用
過炭酸ナトリウムに含まれる過酸化水素が水に溶けると酸素が発生しますが、
このとき発生する酸素の泡のチカラで、排水口や洗濯機のお掃除ができます。
④アルカリ性
水にとかすと、ph10~11のアルカリ性を示す過炭酸ナトリウム。
重曹よりもアルカリ度が強いので、重曹では落ちなかった古い油汚れや
五徳のこびりつきなどの汚れも落とす事ができます。
では、いざ実践です!
<キッチン排水口>
手の届く場所や取り外せる部分は、スポンジやブラシでこすり洗いできますが、
手の届かない部分のお掃除は難しく、怠りがち。。
排水口をラップなどでせき止め過炭酸ナトリウムと湯でつけ置きします。
湯がさめたら水を流すだけで、雑菌汚れのぬめりや
カビ汚れの黒ずみを簡単にとることができます。
step1:取り外せる部分を外し、二重にしたラップと輪ゴムで
排水口をふせぎ、せき止めます。
step2:過炭酸ナトリウムを小さじ1杯、排水口にふりかけます。
step3:輪ゴムがはすれないように静かに沸かした湯を注ぎ、
冷めるまでつけ置きします。
<換気扇についた古い汚れ>
お手入れ楽になったレンジフードでも、お料理は毎日のこと。
はやり汚れは付いてしまいます。
調理中の油が舞い、汚れとして残ります。
油汚れは酸性なので、アルカリ性の洗剤を使います。
換気扇のように頻繁にお掃除しない場所についた油汚れは、
古くこびり付いてしまってることが多いので、
アルカリ度の高い、過炭酸ナトリウムを使うことが効果的です。
step1:シンクに50~60℃のお湯をはります。
この温度は、過炭酸ナトリウムがよく働く温度です。
step2:過炭酸ナトリウム大さし1を加え、換気扇のフィルターをつけ置きします。
※傷があると、汚れとともに塗料もはがれる場合があるので注意が必要です。
【石鹸について】
石鹸は天然の油脂とアルカリというシンプルな素材で作られています。
油と相性のよい、親油基と水と相性のよい親水基からなる界面活性剤の一種で、
油汚れを包み込んで落とします。
ただ、食器についたソースやドレッシングなどの酸性の汚れと出会うと中和されて
その性質を失ってしまいます。
その場合は、お湯である程度落としてからにしてください。
<石鹸でエアコンフィルターのおそうじ>
めんどうなエアコンフィルターのお掃除ですが、
石鹸で丸洗いすることで、きれいに汚れを落とすことができます。
おススメは梅雨の時期より前。
梅雨時期は雑菌が繁殖しやすいので、湿気の少ない梅雨前に
お掃除しておけば安心です。
長らく連載にしてまいりました、
ecoおそうじ術。以上、この回で終了となります。
お掃除は、やり始めるとキリがなく、
誰かが「おしまい」と言ってくれるわけでもありません。
おそうじの頻度で
毎日、週1、月1
と分けて実行していけば、ストレスなくできることでしょう。
また新たに簡単楽ラクお掃除術の情報がでたときは、
お知らせ致します。
ありがとうございました!
これまでのecoおそうじ術はこちらから♪
その①入門編→コチラ
その②基本編→コチラ
その③さらに使える重曹とその効果→コチラ
その④クエン酸→コチラ
その⑤クエン酸実践編→コチラ