世界ふしぎ発見!でフランクロイドライト
TBS毎土21:00~放送の『世界ふしぎ発見!』
毎週みてるわけではないのですが、興味深い内容が多く、見ることがしばしば。
ご覧になっている方もいらっしゃると思います。
前々回の内容は「日本で見られる天才の建築 フランク・ロイド・ライトのニッポン」でした。
途中からしか観れなかったのですが、短時間でもすごく面白かったので少しそれをお伝えしようと思います。
フランクロイドライト。
アメリカで多くの建築作品があり、日本にもいくつか作品を残している。
ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエと共に
「近代建築の三大巨匠」と呼ばれる(ヴァルター・グロピウスを加え四大巨匠とみなすこともある)。
「カーポート」の名付け親でもあり、1930年代にユーソニアン住宅にカーポートを設置し、初めてカーポートと呼んだ。
(ウィキペディアより一部抜粋)
日本で現在見られるライトの建築作品としては4つあります。
①帝国ホテル
②林愛作邸(電通八星苑)
③自由学園明日館
④山邑邸(ヨドコウ迎賓館)
それぞれ説明あり、興味深い内容でしたが、
その中の2つについてお話ししようと思います。
まずは、帝国ホテル!
初代帝国ホテル本館は1967年に解体されましたが、その後、正面玄関部分のみ愛知県の博物館明治村に移築され、みることができます。
モチーフは京都の平等院鳳凰堂。
日本の石である大谷石をふんだんに使い、それも細部の細部に至るまで妥協を許さず、
素晴らしい完成度で仕上がったのですが、
ただこのこだわりが仇となり、予算は当時の価格で当初150万円だったのが、
なんと6倍の900万円まで跳ね上がりました。
これは今でいうと約50億になるようです!!
予算を守らないライトは、事実上解任となり、アメリカに帰ります。
ライトの帰国後、その思想に基づき、愛弟子である遠藤新氏が受け継ぎ、
完成させました。
そして、グランドオープンを迎えますが、
なんとその日、オープン披露宴開始の数分前、
関東大震災が起こってしまうのです。
マグニチュード7.9、
10万棟が全壊したこの大地震の中、
一部損傷はありながらも帝国ホテルは倒れませんでした。
それが世界中に広まり、ライト自体見直され、一躍時の人に。
最初にお伝えしたモチーフが平等院鳳凰堂。
ライトは日本の昔の建築に感銘を受けたとのこと。
完全に囲ってしまうのではなく、中と外の風の通り、
自然との一体感は日本の建築から学び、その後も自然ありきで設計します。
日本人がよく言う、「地震などの天災では仕方がない」という「シカタガナイ」という言葉。
これにはじめは違和感を感じていたが、日本の昔の建築を見て、
自然を切り開いて無理やりきれいな形の建物をつくるのではなく、
自然に逆らわず、寄り添う。
そこからの発見があるとライト。
この帝国ホテルは、
「日本古来の精神への捧げものである」とライトは綴っております。
日本から受けた感銘に関して、この作品をもってお返しをする。
なんとすばらしい!
2つ目は神戸芦屋の山邑邸(ヨドコウ迎賓館)
これはまた次回に。。
shimaoka