分譲注文住宅業者と評論家

分譲住宅を専門にしていた会社が、注文住宅の世界に入ってきているのをよくみます。

注文住宅業界が活性化され良いことですね。

ただセミナー等のご相談の中でよくあるのがこう言うトラブルです。

注文住宅も今日からはじめましたと言えば注文住宅会社と名乗れると言うことです。

他の業界であれば評論家も同じようなイメージです。
例えば子育て評論家と言えば今日から子育てのプロのイメージがつくわけですが
重要なのは実績と経験とスキルだと思います。

私たちの注文住宅の世界に何故分譲会社が入ってくるのかです。

それは、注文住宅の方が単純に価格を上げられると勘違いしている人が多いからです。

確かに分譲と同じ仕様や家でも注文住宅と言えば価格を上げることができ
利益も大きくなりますが内容は変わりません。

注文住宅で施工していくと本当に費用がかかるのがわかります。

すなわち注文住宅と言う言葉にも定義がないということです。

ここで気をつけないといけないので分譲ばかりやってきた
一級建築士がいたとしても本当の注文住宅の世界では全く役に立たない人が
多いということです。

規格住宅をしてきた人が本当に注文住宅に対応できると思いますか？

そんな簡単にできるのなら私たちも苦労しません。

そんなに甘いものではありませんが初めて家づくりをされる方には
形がないのでわからないと思いますが、それぞれの設計士から話を聞いてみると
違いを感じるかもしれません。

同じ一級建築士を持っていたとしても自分の置かれた環境で
知識の豊富さやデザインセンスの差は、はっきりと違いが出てきますが
厄介なのはそれが資格に騙されてお施主様がわからないと言うことかもしれません。

何故こんなことが言えるかといえば
弊社の設計士も入社したときは資格が一級建築士であろうがいきなり戦力になれたわけではないからです。

歳を重ねるごとに様々な知識と経験から提案に幅が広がってきました。

私たち注文住宅一本で長年やってきた者から言えば
簡単に注文住宅できますよといってほしくない

というのが本音ですね。