ハウスメーカーの鉄骨造と工務店の鉄骨造 徹底比較
今日は鉄骨造の話少し詳しくしようと思います。
鉄骨造と一言で言ってもかなりの違いがあります。
まず大きな部分では軽量鉄骨造と重量鉄骨造です。
これは私の考え方ではありますが、軽量で建てるなら木造の方が良いと思っています。
軽量鉄骨造の耐用年数など考ると、木造の方が断然耐用年数が長いと私は
思っています。
軽量鉄骨の場合は厚みが薄い為どうしてもさび止め塗料に頼る形になります。
さびは大敵です。
大手のハウスメーカーに多いのは3.2m/m厚の柱で80角程度の柱です。
3.2m/mではコンクリート釘などをハンマーで打ち込めば簡単に入ってしまうレベルの厚みです。
私は鉄骨造ならば、耐久性も考えれば重量鉄骨造で建てる事をおすすめいたします。
6m/m以上を重量鉄骨造と一般的に言われています。
桝田工務店では1階の柱等はもちろん構造計算の上にはなりますが
多くは12m/m以上の柱を使用し、250角や300角のビル等と同様の柱サイズを基本としています。
もちろん構造上あまり力が必要としない話の場合には一部200角になる場合がありますが、ほとんどの場合は250角になっています。
よく住宅のレベルで250角が必要なのかと言われますが、確かに大手のハウスメーカーの重量鉄骨のように150m/m角程度でも構造計算上は問題ないですが、
木造も同じ考え方ですが次世代を考えたときに現時点での構造を考えると言うよりは少し過剰な構造にはなるかもしれませんが余裕を見た骨組みが必要と考えているためこのような柱サイズを標準としております。
そして阪神大震災の時に柱の柱脚部分などの損傷を多くの建物が受けました。
なので当時から大型のビル等で採用されていた安心できる柱脚のベースパック耐震工法を住宅にも採用を決め現在もこのベースパックの耐震工法も標準仕様としております。
ベースパックの採用物件は阪神大震災当時も数百件のうち損傷0と言う驚異的な実績があり安心できる工法です。
そしてハウスメーカー等との大きな違いは基礎です。
ハウスメーカーの鉄骨造の基礎を見た時に私たちの木造の基礎よりも費用が
かかっていないのを見ると残念ですね。
よく桝田工務店の基礎とハウスメーカーの基礎の比較をご質もいただくので
お話致しますが、桝田工務店の基礎とハウスメーカーの鉄骨の基礎を比較すれば見ていただければ素人の方でもお分かりいただけると思いますがハウスメーカーの基礎が私たちからすれば安っぽく感じる部分が多く、基礎業者に一度見積もりを概算でいただきましたが費用は1/5程度でした。
仮に私たちの基礎が500万とすれば100万程度の基礎という事になります。
ですからハウスメーカーと見積もり比較の場合には鉄骨造に関しては私たちとハウスメーカーの価格差が木造程の差がありません。
1000万ぐらい費用が工務店の方が安くなると思っていましたと言われますが
基礎や骨組みにかかる費用が全く違います。
逆に考えていただければハウスメーカーの基礎や骨組みに費用がかかっているのではなくコマーシャルや住宅展示場などの広告宣伝費に費用がかかっている分、
安い建物を高く販売しないといけないと言う現状があるように思います。
私もハウスメーカーの人たちともつながりがあるので様々な情報が入ってきます。
もちろん各ハウスメーカーの利益率等も知っています。
ハウスメーカーさんの利益率があれば私たちも現在の1/3程度の物件だけ施工すれば一年安心して過ごせますね。笑
私たちがご提案する鉄骨造は住宅と言うよりもマンションやビルなどと同じレベルの建物です。
高い家=基礎に費用がかかっていると一般の人は思われると思いますが
本当に残念です。
耐震をアピールしているハウスメーカーがなぜ、いまだに昔の布基礎を採用しているのかはいくらコストダウンが必要とはいえ残念としか言いようがありません。
ただしハウスメーカーの建物が欠陥などと言うわけではもちろんありませんので
ご安心ください。
一度皆さんんも住宅展示場での基礎の模型ではなく、実際に施工している基礎を見に行かれると感じると思います。
ハウスメーカーの営業マンにも2級建築士の方もおられますが、その会社の仕様が布基礎ならば、心の中ではべた基礎が良いとはわかっていても布基礎を良く言わざるを得ないのは、専門的な知識のある方ならつらいですよね。
ただ大手のハウスメーカーにはブランド力や安心はあると思いますので最終的には皆さんがご判断いただくようになりますが、参考にしてみてください。