家の耐震補強をするときの落とし穴とは?
今日はリフォームについてお話をしましょう。
よく長屋のリフォームなどを考えておられる方も多いですが
長屋でのリフォームの場合に、例えば3軒長屋の真ん中の家としたときに
まずリフォーム会社等に依頼をかけると耐震補強の話になるのかもしれませんが、長屋の場合には一般に大阪では70年以上経っている場合が多く、
基礎がない場合が多く見られます。
石の上に柱が直接のっている場合がほとんどです。
こういった場合にいくら建物の上に耐力壁をつくったとしても
耐震補強と言えるかは微妙です。
やらないよりやった方がいいのかもしれませんが
本当は耐力壁の下にはきちんと基礎を造りその上にある壁を耐力壁として
補強してあげないといけません。
そして長屋の場合にはもう一つ落とし穴があります。
それは自分たちだけが耐震補強したとしても本当の耐震補強にならないという事です。
もちろん自分たちの家だけでも補強してあげればやらないよりやった方が
多少なりとも建物は強くなるかもしれませんが、今回の例の場合には3軒の長屋の真ん中の場合にはあまり効果的であありません。
なぜかと言えば、建物の重要な壁は真ん中ではなく、例えば建物の間口があればその間口を簡単に言えば4分割して両端の1/4が重要な位置になります。
こういった部分を耐力壁に変えてあげる事が重要なのですが
長屋の場合の真ん中の家では他人の家の工事をしない限り
重要な場所の耐震補強はできません。
老朽化した建物の場合にはこれ以外にもたくさんチェック項目があります。
耐震補強の場合にはいくら一級建築士であったとしてもこういった耐震補強の
経験が少なければ現場ではどうしたらいいかわからない設計士がほとんどです。
この現実を頭に入れて耐震補強の場合には設計士に質問をしてみてください。